スーパーロボット大戦Operation Extend

『スーパーロボット大戦Operation Extend』は、バンダイナムコゲームスが手掛けたPlayStation Portable専用のシミュレーションRPGです。この作品は、SD形式で描かれた数多くのロボットが競演する、スーパーロボット大戦シリーズの一環として登場しました。2013年 7月18日に第1章が配信され、2015年の12月24日に全コンテンツの配信が終了しました。作品のキャッチコピーは「拡大Extendする戦場君は戦い抜くことが出来るか…。」です。

概要

このタイトルは、シリーズ史上初めてダウンロード専用で提供された作品です。本作は8章から成り、各章には20話以上のシナリオが含まれ、順次配信されていきました。また、サブシナリオやアイテムもダウンロード可能で、2013年の7月から10月にかけて追加されました。新しい要素として、特定の期間中に経験値が倍増したり、ユニットの改造段階が通常の倍になる効果を有する「部隊パーツ」という有料アイテムが登場し、ユーザーは実際のお金を使ってゲームを進めやすくすることができました。

本作品は、できる限り多くの作品からキャラクターを参戦させるという方針で作られています。シナリオは主に主要キャラクターたちに焦点を当てており、従来作の複雑なストーリー構成とは異なり、意図的にシンプルなものにまとめられている点が特徴です。プレイヤーは、一度クリアしたシナリオを何度も楽しめるリピートプレイが重視されています。このため、ルート分岐は存在せず、最短で176のミッションをクリアする必要があり、これはシリーズ内で最も長いものとなっています。

あらすじ

物語は宇宙世紀0079から始まります。人類は宇宙に人工の都市を築き、太陽系全体に広がっていましたが、その過程で地球連邦の求心力が低下し、各地で争いが引き起こされます。特に、ジオン公国による独立宣言が大きな被害をもたらしました。主人公のヒマリは、軍事力を持つコネクト・フォースに配属され、様々な乱戦が繰り広げられるなかで戦うことになります。

ヒマリが所属するコネクトは、人類同士の協調を目指す組織であり、異なる宇宙をまたにかけて活動します。彼らの最大の敵は、別次元から侵攻してくるミューカスです。コネクト・フォースは、賛同者を集めながらこの脅威に立ち向かうために努力しますが、一方で反発する勢力やジオン公国の抵抗が続き、混迷を極める事態が展開されます。さらに、新たに悪しき力を持つ存在が現れ、コネクト・フォースは様々な戦場を渡り歩くことになります。

次第に、全ての勢力がミューカスの危険性に気づき、協力の必要性を感じるようになります。地球圏にて一時停戦が成立した後、ついにすべての勢力が団結し、共にミューカスとの決戦に挑みます。戦いの連鎖を経て、コネクト・フォースはミューカスの本拠地を攻める作戦を開始し、壮大な戦いが繰り広げられます。ヴァサージとの関わりや、ミューカスの真実が明らかになり、最終的には人類の脅威が去ることとなります。

参戦作品とキャラクター

本作には多数のロボットやキャラクターが参戦しており、特に新たな試みとしていくつかの作品が初めて参加しています。シリーズの歴史において新たに仲間となったキャラクターたちが、プレイヤーを楽しませてくれます。中には、人気作品からのキャラクターが含まれており、シナリオに幅と深みを与えています。プレイヤーは、指揮官として仲間たちを率い、戦略を駆使して敵に立ち向かうことが求められます。

このように『スーパーロボット大戦Operation Extend』は、ダウンロード販売ならではの新たなゲーム体験を提供する作品として、多くのファンに親しまれました。シナリオや登場キャラクターの多様性、独自のシステムなどが組み合わさり、プレイヤーが戦うべき壮大な戦場が築かれています。

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